−−−−!!注意!!−−−−
本日の日記は、現在放映中のエヴァ新劇場版のネタバレが存分に含まれています。まだ見てない人はワクワク感が減少するかもしれないんだぜ。
三連休初日ということもあり、急に思い立って映画を見に行く事にした。evangelion.netの中の人として、まぁあれはいよいよ見ておかないとダメだよなぁ、ということで最寄りでレイトショーやっててそれなりに空いてそうな場所、を選択したら結果的に新宿ミラノ座になってしまった。そういやあそこで映画見たのはいつ以来だっけかな、マトリックス(初代)を見た時以来かな。1000人収容の劇場なので、スクリーンがアホほどでかいのです。しかし今日は15日で新作の封切りとあって、今日限定でエヴァが地下のミラノ2に移されていたけど、まぁ座席数550くらいだからいっかー、と。で、行ったら目論見通りに空いてました。

10年前の自分、それとこの10年間の自分に対峙させられる妙な緊張感。
とりあえず見終わって大きく溜息を一つ。悪い意味でなく。
内容の話をします。
要約してましたねだいぶ。TV版1話〜2話の部分は劇場版のデスリバの構成を持ってきていて、自分の記憶との間違い探しばっかりしていた感があります。海が赤く染まってるのと、集中砲火シーンとかだいぶ書き直されてるのと、ミサトのセリフが再録というのもあるんだろうけども、努めてわざと明るくする事によって「浮かれ過ぎたかしら、見透かされてるのはこっちかもね」というセリフで綺麗に収まるようになってます。サキエルさんの造形はほぼ変わらずで、記憶どおりにセリフがはまっていくのでTV版と同じと考えていいかと。鉄柱が落ちてきてゲンドウの方にコーン!!と行くシーンが無いのはちょっと残念。要塞都市は全部CGで描き直されてマジ燃える。映画トレーラーでグイーンと動く所が見れますが必見。
3話部分はシャムシェルきめぇ。トウジとケンスケの登場がいきなり殴るところからなので、うーんこれ初めて見る人大丈夫かしらん?とか。何でエヴァパイロットなのがバレてるのよ、って部分が説明されてないからねぇ。その分シャムシェルにナイフ突き立ててウボァー!って部分は劇場版だコノヤロウ!という迫力で実によろしかったです。あと使徒を倒すと片っ端から血がブシャーってなるので清掃班の方々マジで乙であります!!それともあれってジュワーっと消えちゃうのかな。4話の家出部分は電車以外オリジナルだなー。映画館でイチャつくカップル見てムカつくシーンとか無くなってダンボールに包まって寝てるし。散々うろついてケンスケに会わずに黒服に確保される辺りも大きく違います。あと新箱根湯本の駅で「ただいま」「おかえりなさい」のシーンは全部カット。まぁ流れを考えれば当然か。
5〜6話はもう全部作り直しだなこれ!第一クオーターのヤマ場となるシーンだけに相当に気合入ってますというか当時時間をかけられなかった制作陣の意地だなこれ。ラミエルさんも変形しすぎ!照準合わせのシーン(2発目)がすんごいRezっぽいのが好印象。確かTVではラミエルさんの性能を計るためにダミーバルーンを出した気がするけど今回は無くて、代わりに無人砲撃で狙撃地点から気をそらすようになってますね。あと変電設備の構築部分にすんごい時間が割かれてる。プロジェクトXノリですよ本当にもう!好きなんだから!男の子ゴコロをくすぐりやがります。撃ち合いの最中も装填中に変電設備部隊、すなわち裏方の方々も出てくるので面白い。
あとリリスの登場マジはええ!ミサトさんもあのセントラルドグマ最深部の存在を知っているという点で既にTV版の後半から大きく違ってくるわけで、もうどうなっちゃうかわからんな!
で、だ。ラミエル倒した後、もう映画を見た人はみんな「えーっ!!」ってなって語りたくてしょうがないと思うんですよ。あのカヲル君のシーンと、あと予告んとこ。まぁカヲル君はいずれ出てくるのはいいんですが、あれ月だったよねぇ。「また三番目か」みたいな台詞もすんごい気になる!!!
で、俺が本当に参っちゃったというか「あーっ!その手で来たか!」と周りが明るくなってから顔に手をあてちゃって嫁に「???」って顔をされたのが予告なわけなんですが、あの「月から来る六号機〜拾三号機」ってのは、資料厨ならわかるんですが、TV版エヴァを始める際にガイナックスがTV東京へ出した企画書に書いてある、実現しなかったあらすじの24話に相当するんですよ。来るのはエヴァではなくて最強の使徒ってことになってますが。つまりTV版はあれ(メタ)でシメちゃった、映画もああいう風(ロボ+メタ)に終わっちゃった、じゃあこの新たなエヴァの終わりの方どうすんの?って解答の一つとして持ってきたのが、幻の24話以降を新たに劇場版で実現してしまう、というこのウルトラC。これには意表を突かれてしまった。
そりゃー実際はその企画書プロットからは大幅に変えていくんだろう。最終話に至っては「大団円」ってお前はGロボか!みたいなシメ方になっているし。ああもう最後にここまでびっくりさせられてしまうと、次を見るしかないじゃないか!ああわかったよ最後まで付き合ってやるよ!としか言い様が無い。10年前、あのデスリバを見て「魂のルフラン」が流れた時の気持ちが蘇ってきてしまった。かといって妙に落胆しているわけではなくて、ある種の複雑な興奮状態。これはもう中二病、すなわちエヴァ病が俺の中で脈々と息づいていたという事に他ならない。ああ参ったな。一生付き合っていく病気だったかこれは。なら仕方ねぇな、と。
そんなわけでここまで読んだ人は当然今回の映画を見ている人だと思うが、見てない人で見る気はないなぁ、という人にもオススメは出来るクオリティなので大丈夫だ!(何が ああ、あと宇多田ヒカルの曲は俺的にあり。心配していたけど超あり。早い所アナログカットされませんかと楽しみにする程度に好き。

パンフレットが買えたので帰宅してから並べてみた。
あーもう1回、今度は映画館の設備とか色々考慮して見直すとしようか。今回は何回見るのかなーって既に考え始めている時点で10年前から何も進歩していない事がよくわかった!