
2カメ配信はじめました。
最近はUstreamがやたらとDJミックス配信のプラットフォームとして確立しつつあり、やっぱりブラウザでお気軽に見れる事とかtwitterとの連動とかで一気にスタンダードにのし上がった上にDOMMUNEがそこにトドメをさしたなーってことでいよいよもって俺もUstreamを活用する時が来たみたいだ。くわっ!とか思った。WME配信はそれはそれでいいんだけども、WMPでないと見れなかったりとかの制限はやっぱりちょっとこのご時世いけてない。ずっとWMEでやってきた信念みたいなものはあるけど結局は道具を何使うかの話で、受け手が広くなるならそれに越した事はないのだ……とゴタクを並べた所で、折角UstやるならWMEでやってた画質あるいはそれ以上で、折角DJM-800を購入してお財布の中身がお寒くなったところで元を取るためにミキサー上方視点からの2カメ配信体勢もちゃんと整えたいなぁ、というわけでここ数日間色々といじって、ある程度行けるかな?という状態になったのでそのメモがわりとしてここに書いておくとする。

配信時のデスクトップの様子
配信のキモになっているのは下記ソフト。
・ふぬああ
・SCFH
・Flash Media Live Encoder (2.5 or 3.1)
「ふぬああ」はカメラ映像を画面にプレビューするためにだけ使用。実行ファイルのファイル名を変えると2個同時起動ができるのでhunuaaCap.exeとhunuaaCap2.exeとか超適当なファイル名でそれぞれ実行させて、まず画面上に2個のWebカムからの入力映像を映し出す。これをSCFHで画面キャプチャーするわけだが、SCFHは超イカスソフトなのでレイヤーを作って画面の複数の箇所からキャプチャーしてきて1つの映像としてミックスできる。これを利用していつものアングル+空いた所にミキサー上方視点の映像を置いてやる。FME側ではSCFH DSFが仮想的にWebカメラとして使えるので映像入力にそれを選択してやるだけ。
FME側の調整は細かい所が難しいが、30フレーム出そうとすると相当な負荷がかかるのでエンコード出力は半分の15フレームにして、解像度と音質に少しでもリソースを割り振る感じ。Ustreamの解像度は480x360なので上記の例では640x480になってるけどこれは480x360でいいと思う。
(参考)neue cc - UstreamでFlash Media Encoderを使って高画質配信するためのまとめ
2カメ配信の一番難しいところがマシンパワーの問題で、そりゃデスクトップに2個もWebカムの映像を表示させた上でそれをリアルタイムに合成してVP6+MP3エンコードしてなおかつサーバに送ろうってんだから負荷もかかる。そもそもUSBで映像を取得する時点でそれだけでOS側に負担がかかるので、調整が甘い時は4コアのPCだっつーのに99%張り付きっぱなしでちょっとくじけた。FMEは最新の3.1よりも2.5の方がなぜか軽いのでこちらを使用するようにして、負荷を下げたりして平均70%くらいの使用率に抑えたりしてここ数日はUstreamで配信したりした。ところが黒船襲来である。
【生放送】高画質配信とコミュレベル特権を開始!‐ニコニコニュース
ニコ生がFMEに対応なのである。興味はあったものの「30分以上やろうとすると金かかるしなー、あと画質悪いし音声もアレだしなー」と思ってた矢先に後者の問題は解決である。まぁ30分刻みでやるにしても何か宣伝になったりフラっとやりたくなる時にはいいかーとこちらの環境も整えようとしたのだが、大きな問題が発覚。
PCでエンコードしたデータを配信サーバに対して送るためにFME上でFMS URLとStreamいうパラメータを指定するのだが(要はサーバ名とセッション名ですね)、このFMS URLの書式がFME3.x以降でおそらく変更になっていたのであった。ニコ生で放送開始時に生成されるXMLファイルに記載されているFMS URLには(おそらく)区切り文字としてコロンが入っているのだが、FME2.5にはそんな書式が無いのでコピペでFMS URLを記述できない。エラーで弾かれてしまう。この時点でニコ生でFME2.5を使用する事は出来ないので、泣く泣くFME3.1を入れなおして対応させることとした。負荷問題で2.5を使っていたのだが仕方がない。
タスクマネージャとにらめっこして負荷の多い部分を見ていたら、2台あるWebカムのうちLogicool QVX-13の方の映像に関わる部分が妙に負荷が高い…最近映像に妙なノイズが入るし、環境に合っていないのかなぁ…と思いつつ、ちょっと興味もあったし1つ新しいWebカムを買ってみることにした。ミキサー上方視点用に使用しているMicrosoft Lifecam Cinemaのちょっと廉価版の
HD5000である。これを導入して2カメ環境を作り直してみたところ、これが妙に負荷が小さくなって、時々4割台に落ち込む程度に軽くなってしまった。うーんLogicoolのWebカム用ソフト/ドライバの問題なのか、よくわからんが解決したのでよしとしよう。色味もなんとなくHD5000のが好みだし。
というわけでUstreamでもニコ生でも使用できる、ハードウェア以外になるべく金をかけない方法での2カメ配信の設定をごちょごちょとやっていたわけだけども、わけがわからなくなる前にまとめということで完。この手のパラメータいじってると終わりがないからね…