最近PC界隈で話題となっているNECの新型Ultrabook。新しい情報が出る度にこのblogでもやべー欲しいー解像度がまともー軽いーPCDJとして使えるのーどうなのーと騒いでおりましたが、仕事のツテで試験機を借りる事が出来ました!あまりの人気に1日だけという条件でしたが!もちろん仕事ですので業務的な確認などもしておりますが、その片手間で!!あ・く・ま・で片手間で!DJ用PCとしての適性もちょっと調べてみようじゃないかと、まぁそういう事でこの発売前の最新機種をいじってみました。今回いじったのは法人向けモデル
VersaPRO J UltraliteタイプVGです。

個人向けは
LavieZという名称で販売。中身は一緒

右サイド

左サイド

キーボード

画面

Windowsエクスペリエンスインデックス。グラフィックが4.9だがDJには関係ない!
重量875gってことでまず持ってみた瞬間「お?おお…おおおお……!」って感じですね。感覚的でわけわかんないけど。ヒラヒラとした軽さってわけじゃなくて今までのノートの重さ(CULVで1.3kgとか)を知っていると「確かにあれらに比べると雲泥の差…」ってのはあるかも。13インチの図体をしているので多少それを感じ辛い部分はあるかもしれない。重量的にはiPadにフタをつけたのと大体近い感じなんですがね。CPUはCore i7だしディスクはSSD内蔵なんで起動終了もサクサク。蓋を閉めて開けた際、休止状態からの復帰に7〜8秒ってとこです。OS起動はどのくらいだろうなー。BIOSのメーカーロゴから10秒くらい?SSDの恩恵は十分に出ている感じで。

液晶はグレアのテカテカで解像度は1600x900。広い!
惜しむらくは手前のポインタ操作に使うタッチパッドか。ボタンの溝が無い一体型なので、例えば右手の人差し指でカーソルを動かし親指で左クリックをしようと動かしていると親指がついつい触れてしまいスワイプ動作と誤認識する。これは慣れていないせいか非常に多かった。ここは5g重くなってもボタンとパッドを分離しておいても良かったんじゃないかなぁ。外部マウスを使ったり、専用コントローラを使って選曲するなら何ら関係ないけども。あとパッドはFn+スペースキーでいつでもオンオフ可能。
さて本体の細かい紹介はPCwatchとかにまかせて、本題行くぞ本題!一番知りたいのはそう、DPCレイテンシの値だよな!今回はDPC Latency ToolとLatencyMonというお馴染みのツール2個で計測してみた。それぞれのツールでACPIをオンオフした際の割り込み関連の挙動を観察する。合計4回の数値を見てみる事になるんだな。本当はAudio8DJなどを繋いでTRAKTORをインストールして起動した状態で測定したかったが、まぁ仕事で借り物のマシンですので…ということでメーカー出荷時の素の状態です。メーカー製ユーティリティとか全部常駐していて無線LANも勿論オンの状態。
<DPC Latency Tool>

ACPIオン

ACPIオフ

おまけ:無線LANをホットキーで無効にした瞬間
<LatencyMon>

ACPIオン

ACPIオフ
無線LANがオンのまま計測したのだが、数値はどの状態であってもかなり安定しているなぁ。ホットキーで無線をオンオフすると派手に割り込みが入るのは当然としても、元々いい数値をたたき出している上にACPIをオフにした際の更なる安定ぶりも素晴らしい。PCDJ用途となればもうちょっと手を入れて、メーカー製ユーティリティを削って電源のプリセットは「常にオン」でフルパワー設定にするだろうし、これより更に良くなる可能性は高いが悪くなる事はまずない。いい結果だ!
結論:TRAKTOR用としても行けるんじゃない?コレ!
今までUltrabookというものに殆ど触れたことは無かったのだが、思ったよりもクセが無くてPCDJ用途にも行ける事がわかった。特にその中でも持ち運びしやすく、画面が広く、SSDで振動に強く、更にちゃんとパワーもあるという意味で期待値が非常に高いこの機種は現在のところベストバイなのではなかろうか。個人的にもこれはかなり欲しい感じで!個人向けは8/23発売らしいので、家電量販店などでも実機は展示されるだろうし一度触ってみるのをオススメしたい。素晴らしく無骨な「NECっぽい」機種でテクノっ子にはかなりグイグイ来るのではなかろうか(適当)